閉経後の出血と子宮体がんリスク:系統的レビューとメタ解析
Association of Endometrial Cancer Risk With Postmenopausal Bleeding in Women: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
性器不正出血は子宮体がんの最も一般的な初期症状であるが、閉経後出血自体は子宮体がんに特異的でない。アメリカNational Cancer InstituteのClarkeらは、子宮体がん女性における閉経後出血の発症率と閉経後出血女性での子宮体がんリスクについて基準データをもたらすため、システマティックレビューとメタアナリシスを行った。
結論
129の研究から、閉経後出血患者34,432名、子宮体がん患者6,358名が含まれた。子宮体がん患者における閉経後出血率は91%であり、腫瘍病期とは無関係であった。閉経後出血患者での子宮体がんリスクは9%であったが、ホルモン療法の利用や地域により異質性があった。
評価
子宮体がん女性のほとんどで閉経後出血があり、早期ステージでも症状が見られた。閉経後出血の女性が子宮体がんである確率は9%で、全例でのスクリーニングも十分に正当化されうる。