進行期濾胞性リンパ腫でのR併用レナリドミド、化学療法と変わらず:RELEVANCE試験
Rituximab plus Lenalidomide in Advanced Untreated Follicular Lymphoma
背景
初発の進行期濾胞性リンパ腫に対しては、リツキシマブ併用化学療法で、化学療法のみよりも生存期間が延長されることが示されている。フランスUniversite LilleのMorschhauserらは、治療歴のない進行期濾胞性リンパ腫患者を、リツキシマブ+レナリドミドまたはリツキシマブ+選択化学療法に割り付け、その後リツキシマブ維持療法を行う第III相ランダム化比較試験RELEVANCEを実施した(n=1,030)。
結論
120週時点での完全奏効率はレナリドミド併用群48%・化学療法併用群53%、3年無増悪生存率はそれぞれ77%・78%と、いずれも同等であった。化学療法併用群ではグレード3・4の好中球減少症(32% vs. 50%)と、全グレードの発熱性好中球減少症(2% vs. 7%)が多く、レナリドミド併用群ではグレード3・4の皮膚反応が多かった(7% vs. 1%)。
評価
この集団でケモフリー・レジメンを評価する初の第III相RCTであった。化学療法併用への優位性を示すことは出来なかったものの、安全性プロフィルは優れており、重要な治療選択肢となりうる。