再発・難治MMに対するカルフィルゾミブ、新スケジュールでPFS延長:ARROW試験
Once weekly versus twice weekly carfilzomib dosing in patients with relapsed and refractory multiple myeloma (A.R.R.O.W.): interim analysis results of a randomised, phase 3 study
背景
カルフィルゾミブは、多発性骨髄腫(MM)の再発・難治例に対する治療薬として承認を受けている第二世代のプロテアソーム阻害剤である。フランスUniversity Hospital Hotel-DieuのMoreauらは、複数ラインの治療歴を持つ再発・難治MM成人患者に、週1回のカルフィルゾミブ(70 mg/m^2)または週2回のカルフィルゾミブ(27 mg/m^2)を割り付ける第III相ランダム化比較試験A.R.R.O.W.を実施した(n=478)。
結論
無増悪生存期間は、週1回群11.2ヶ月・週2回群7.6ヶ月と週1回群で有意に延長した(ハザード比0.69)。グレード3以上の有害事象は週1回群で多かった(68% vs. 62%)。治療関連死はそれぞれ2%・1%で発生した。
評価
カルフィルゾミブの投与スケジュールを比較する最初の第III相試験からの中間解析結果である。第1/2相試験で特定された最大耐量に基づく新たなスケジュールで、安全性に大差なくPFSを延長し、再発難治MM患者に新たな選択肢をもたらす。