ペムブロリズマブは進行メラノーマに治癒をもたらすか：KEYNOTE-001試験の長期結果

Durable Complete Response After Discontinuation of Pembrolizumab in Patients With Metastatic Melanoma

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背景

免疫チェックポイント阻害剤ペムブロリズマブは進行性メラノーマで持続的な奏効を示すが、治療終了後の奏効持続についてはデータが限られる。フランスGustave Roussy Cancer CampusのRobertらは、KEYNOTE-001試験でペムブロリズマブ療法を受けた進行・有転移悪性黒色腫患者において、完全奏効と関連因子を評価した(n=655)。

結論

追跡期間43ヶ月で、完全奏効は105名(16.0%)で達せられた。データカットオフ日まででこのうち87.6%で完全奏効が持続していた(中央値30ヶ月)。86.7%はペムブロリズマブの投与が終了しており、63.8%は他の抗がん剤治療も受けず経過観察中であった。完全奏効患者の24ヶ月無病生存率は90.9%、経過観察患者でも89.9%であった。

評価

完全奏効患者の大半は、治療終了後も追加の抗がん治療を必要とせず長期間生存した。今後の研究では、持続的奏効の機序や治療を終了できる条件の解明が期待される。