大腸がん術後の再発サーベイランスはもっと少なくできる:COLOFOL試験
Effect of More vs Less Frequent Follow-up Testing on Overall and Colorectal Cancer-Specific Mortality in Patients With Stage II or III Colorectal Cancer: The COLOFOL Randomized Clinical Trial
背景
大腸がんの根治的切除後には、CTや腫瘍マーカーによる高頻度のサーベイランスが推奨されている。デンマークBispebjerg HospitalのWille-Jorgensenらは、ステージII-IIIの大腸がん患者において、高頻度(術後6・12・18・24・36ヶ月)または低頻度(術後12・36ヶ月)での胸腹部CT・血清CEAによるサーベイランスを比較する多国籍ランダム化試験COLOFOLを実施した(n=2,555)。
結論
5年全死亡率は、高頻度サーベイランス群13.0%・低頻度群14.1%と有意差はなく、5年大腸がん特異的死亡率も、10.6%・11.4%で差はなかった。大腸がん再発率はそれぞれ21.6%・19.4%であった。
評価
90年代に行われたRCTのメタ解析結果はintensiveなサーベイランスに軍配を挙げているが(https://doi.org/10.1136/bmj.324.7341.813)、より現代的な治療モダリティのもとではベネフィットは示されなかった。併載のコホート研究もサーベイランス頻度と再発は関連しないと結論している(http://doi.org/10.1001/jama.2018.5816)。


