進行前立腺がんでのホルモン療法+ドセタキセルの効果は長期的:CHAARTED試験
Chemohormonal Therapy in Metastatic Hormone-Sensitive Prostate Cancer: Long-Term Survival Analysis of the Randomized Phase III E3805 CHAARTED Trial
背景
CHAARTED試験は、ホルモン感受性の進行前立腺がん患者に対してアンドロゲン遮断療法(ADT)またはADT+ドセタキセル併用治療を割り付ける第III相ランダム化試験であり、併用群での全生存期間の延長が示されている(追跡期間28.9ヶ月)。University of WisconsinのKyriakopoulosらは、同試験の長期結果を報告している。
結論
追跡期間中央値53.7ヶ月で、全生存期間は併用群で57.6ヶ月、ADT単独群で47.2であった(ハザード比0.72)。高腫瘍量患者の生存期間はそれぞれ51.2ヶ月・34.4ヶ月であった(0.63)。低腫瘍量の患者では生存ベネフィットは見られなかった(1.04)。
評価
CHAARTED試験とSTAMPEDE試験のポジティブ結果によりドセタキセル追加は新たな推奨治療となったが(http://doi.org/10.1016/S1470-2045(15)00489-1)、長期的な有益性を確認した。この利益は高腫瘍量患者に限られると考えられる。