ナッツを多く摂ると大腸がん死亡が減る
Nut Consumption and Survival in Patients With Stage III Colon Cancer: Results From CALGB 89803 (Alliance)

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Journal of Clinical Oncology
年月
April 2018
36
開始ページ
1112

背景

ナッツ類の消費は心臓病や糖尿病などでベネフィットがあると考えられているが、がんではどうか。Dana-Farber/Partners CancerCareのFadeluらは、CALGB 89803試験に参加し食品摂取頻度アンケートに回答したステージIII結腸がん患者において、種実類の摂取と結腸がん再発・生存期間との関連を調査した(n=826)。

結論

フォローアップ期間中央値6.5年で、種実類を摂らなかった患者と比して、週2回以上種実類を摂った患者では、無病生存期間のハザード比が0.58、全生存期間では0.43であった。ナッツの摂取でベネフィットが明確であった(ハザード比0.54・0.47)。

評価

地中海食ががん罹患・死亡リスクを低下させる効果があることは知られていたが(https://doi.org/10.3945/ajcn.2010.29673)、ナッツ単独でも強い関連を示した。同コホートからは、コーヒー摂取によるがん再発・死亡の減少も示されている(http://doi.org/10.1200/JCO.2015.61.5062)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)