進行腎細胞がん初回治療でアベルマブ・アキシチニブ併用が有望
Preliminary results for avelumab plus axitinib as first-line therapy in patients with advanced clear-cell renal-cell carcinoma (JAVELIN Renal 100): an open-label, dose-finding and dose-expansion, phase 1b trial

カテゴリー
がん
ジャーナル名
The Lancet Oncology
年月
April 2018
19
開始ページ
451

背景

分子標的薬への免疫チェックポイント阻害剤追加は、進行腎細胞がんでの新たな治療パラダイムとして期待されている。Dana-Farber Cancer InstituteのChoueiriらによる国際第Ib相試験JAVELIN Renal 100は、進行腎細胞がん成人患者で抗PD-L1抗体薬アベルマブとVEGF阻害剤アキシチニブの併用による抗腫瘍活性・安全性を評価した(用量探索相6名、用量拡大相49名)。

結論

用量探索相では、アキシチニブによる用量制限毒性が1件確認された。データカットオフ日までに、探索相患者の100%と拡大相患者の53%で客観的奏効が確認された。58%の患者でグレード3以上の関連有害事象があった。

評価

この結果によりFDA画期的新薬指定を受け、第III相試験JAVELIN Renal 101が実施されている(NCT02684006)。第III相有効性を示したニボルマブ・イピリムマブの他、アキシチニブとペムブロリズマブなど多くの組み合わせで検証が進んでいる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)