ステージIIIメラノーマでの術後補助ペムブロリズマブ:EORTC 1325試験
Adjuvant Pembrolizumab versus Placebo in Resected Stage III Melanoma
背景
悪性黒色腫の術後補助免疫療法としては、イピリムマブ、ニボルマブ、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用などが相次いで有効性を示してきた。フランスGustave Roussy Cancer Campus Grand ParisのEggermontらは、高リスク・ステージIII悪性黒色腫患者での完全切除後の補助療法として、ペムブロリズマブまたはプラセボに割り付ける第III相・二重盲検試験EORTC 1325/KEYNOTE-054を実施した(n=1,019)。
結論
1年無再発生存率はペムブロリズマブ群75.4%・プラセボ群61.0%と、ペムブロリズマブ群で優れた(ハザード比0.57)。PD-L1陽性腫瘍のサブグループでも同様であった(77.1%・62.6%、ハザード比0.54)。グレード3以上の関連有害事象は、ペムブロリズマブ群の14.7%、プラセボ群の3.4%でみられ、ペムブロリズマブ群の1名が筋炎により死亡した。
評価
先にイピリムマブを上回る成績を示したニボルマブとともに(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1709030)、この集団における新たなファーストチョイスとなる可能性が高い。