腎細胞がんでアキシチニブとペムブロリズマブを組み合わせる
Axitinib in combination with pembrolizumab in patients with advanced renal cell cancer: a non-randomised, open-label, dose-finding, and dose-expansion phase 1b trial
背景
PD-1阻害剤とVEGF阻害剤の併用は有望な可能性があるが、これまでのアプローチでは治療毒性が大きな壁となってきた。Georgetown-Lombardi Comprehensive Cancer CenterのAtkinsらは、原発巣切除を受けた進行腎細胞がん患者の初回治療として、アキシチニブ・ペムブロリズマブ併用の安全性・抗腫瘍活性を評価する第Ib相試験を行った(用量探索相:n=11、用量拡大相:n=41)。
結論
カットオフ日時点で48%が治療を継続中であった。グレード3以上の関連有害事象は65%の患者でみられ、重篤有害事象は54%であった。客観的奏効は73%で達成された。
評価
より選択性の高いアキシチニブを用いることで、治療毒性を耐容可能な範囲に留めた。スニチニブ単独と比較する第III相試験KEYNOTE-426が進行中である(NCT02853331)。


