進行腎細胞がんでのニボルマブ・イピリムマブ併用、生存期間延長:CheckMate 214試験
Nivolumab plus Ipilimumab versus Sunitinib in Advanced Renal-Cell Carcinoma
背景
ニボルマブとイピリムマブによる二重の免疫チェックポイント阻害は、単剤よりも高い効果が期待され、多くのがんで検証が進んでいる。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのMotzerらは、未治療の進行淡明細胞型腎細胞がん患者を、ニボルマブ・イピリムマブまたはスニチニブに割り付ける第III相CheckMate 214試験を実施した(n=1,096)。
結論
中間リスク患者は425名、高リスク患者は422名であった。追跡期間中央値25.2ヶ月で、18ヶ月全生存率は二剤併用群75%・スニチニブ群60%であった。中央値は二剤併用群で未到達、スニチニブ群で26ヶ月であった(ハザード比0.63)。客観的奏効率は各42%・27%、無増悪生存期間は11.6ヶ月・8.4ヶ月であった。
評価
この結果により、中/高リスクRCC初回レジメンとしてFDAの優先審査に付されており、新たなファーストチョイスとなりうる。低リスク患者(n=249)での探索的解析では、二つの治療にアウトカム差はなかった。