子宮頸部中等度異形成(CIN2)の進行リスクをメタ解析:2年で半数は退縮
Clinical course of untreated cervical intraepithelial neoplasia grade 2 under active surveillance: systematic review and meta-analysis
背景
子宮頸部中等度異形成(CIN2)はCIN3以上に進行するリスクもあるが、自然に治癒する場合も多い。フィンランドUniversity of HelsinkiのTainioらは、系統的レビューとメタ解析により、非妊娠女性のCIN2で3ヶ月以上の経過観察を行った研究からアウトカムを推定した。
結論
36研究、3,160名が含まれた。24ヶ月時点で50%が退縮、32%が現状維持、18%がCIN3以上に進行した。30歳未満(n=1,069)では退縮60%、現状維持23%、進行11%であった。6-24ヶ月でのモニタリング非遵守率は約10%であった。
評価
以前に考えられていたよりも高い確率で自然退縮することが明らかにされた。高い遵守率が見込まれる、特に若い女性ではアクティブサーベイランスによる管理が正当化される。