切除不能肝がんでの初回レンバチニブ、ソラフェニブに非劣性:第III相REFLECT試験
Lenvatinib versus sorafenib in first-line treatment of patients with unresectable hepatocellular carcinoma: a randomised phase 3 non-inferiority trial
背景
進行した肝細胞がんにおけるファーストチョイスは、長らくソラフェニブであった。日本Kindai UniversityのKudoらは、切除不能肝細胞がんの初回治療として、レンバチニブまたはソラフェニブをランダムに割り付ける多国籍・第III相・非劣性試験REFLECTを実施した(n=954)。
結論
全生存期間の中央値は、レンバチニブ群で13.6ヶ月、ソラフェニブ群で12.3ヶ月で、非劣性基準を満たした(ハザード比0.92)。頻発有害事象として、ソラフェニブ群で高血圧(42%)・下痢(39%)・食欲減退(34%)・体重減少(31%)があり、ソラフェニブ群では手足症候群(52%)・下痢(46%)・高血圧(30%)・食欲減退(27%)があった。
評価
PFS・奏効率ではソラフェニブを上回り、ソラフェニブ不応患者などで重要な新オプションとして加わることになる。同じく進行肝がんのファーストラインで、ソラフェニブとニボルマブを比較するCheckMate 459試験(NCT02576509)も進行中で、治療ランドスケープは変化の途上にある。