がん再発への怖れをどう克服するか
Randomized Trial of ConquerFear: A Novel, Theoretically Based Psychosocial Intervention for Fear of Cancer Recurrence

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Journal of Clinical Oncology
年月
December 2017
35
開始ページ
4066

背景

治療によってがんが治癒したサバイバーは、しばしば再発への強い怖れに呵まれるが、この問題は見過ごされがちである。オーストラリアUniversity of SydneyのButowらは、2ヶ月〜5年前に治療を完了し、強い再発への怖れを抱いてる(FCRI重症度)治癒可能がんのサバイバーを、5回のConquerFear対面セッションまたは注意制御訓練に割り付けるRCTを実施した(n=121)。

結論

ConquerFear群の参加者は、ベースラインから介入直後・3ヶ月後・6ヶ月後(-26.9ポイント vs. -19.1ポイント)と、有意な総FCRIスコアの改善を示した。

評価

注意訓練・メタ認知・受容/マインドフルネス・検診受診・価値観に基づく目標設定などからなる心理学的介入によって、多くのがんサバイバーが直面する怖れを大きく軽減することに成功した。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)