米チェーンレストランへのカロリー表示義務化政策の効果は?
Changes in Calorie Content of Menu Items at Large Chain Restaurants After Implementation of Calorie Labels
背景
米では大手チェーンレストランにメニューのカロリー表示義務化が導入されたが、その効果は。Harvard T.H. Chan School of Public HealthのGrummonらは、2012〜2019年MenuStatデータを用いて、米カロリー表示政策施行と、大手59レストランチェーン店頭商品のカロリー含有量の関連を検討する後向コホート研究を行った。
結論
カロリー表示義務化後、全商品・継続商品の平均カロリー含有量に変化はなかった。しかし、義務化後に導入された新商品は平均カロリー含有量が既存商品に比べて低かったが(変化=-112.9 calories)、店舗によって差が大きかった。
評価
この政策の検証研究は初めてである。多くの店舗で新商品は低カロリーであるという一定の効果はあったが、米国民の肥満度への影響は見えていない。