中国で児童肥満予防に小学校ベースの多面化介入
Effectiveness of a Multifaceted Intervention for Prevention of Obesity in Primary School Children in China
A Cluster Randomized Clinical Trial
背景
小児肥満は中国でも大きな問題になっている。同国Peking UniversityのLiuらは、社会経済的に異なる3地域の小学校24校に通学する8-10歳児1,392名を対象として、多面化介入の効果を検証するRCTを行った。介入校では子供に健康的な食生活と身体活動を促進し、学校・家庭が子供の行動変化をサポートし、スマートフォンアプリを用いて家族との関わりを強化した。一次アウトカムはベースラインから試験終了時点までのBMI変化である。
結論
多面介入の一次アウトカム効果を認めた(BMI変化の群間差:-0.46)。地域・性別・母の教育レベル・主要養育者による差はなかった。また、肥満有病率も介入校で27.0%低下した一方、対照校での低下は5.6%だった。
評価
小児肥満はグローバルな問題になったが(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28604169/)、米では公的介入は困難である。中国の特性を生かした方策の効果を示したが、2次アウトカム(中等〜強度身体活動やフィットネスレベル)効果はなかった、という。


