重度低血糖イベントを起こした高齢者でもDM薬を再調整されるのは半数以下
Deintensification of Treatment With Sulfonylurea and Insulin After Severe Hypoglycemia Among Older Adults With Diabetes
背景
ガイドラインは高齢者に対する糖尿病(DM)薬の軽減(脱強化:deintensification)対応が勧められているが、実行されているか。Duke UniversityのAlexopoulosらは、米Medicare加入同患者(最低1度の低血糖に伴う救急室搬送、もしくは入院歴があり、インスリンかSU薬かを基本治療薬として使用)76,278名を対象として、低血糖イベント後の対応を調査する後向コホート研究を行った。
結論
低血糖イベントはSU薬のみ患者で30.2%、インスリンのみ患者で56.8%、併用患者で13.0%発生していた。治療軽減対応の実行は、併用患者で48.1%、SU薬のみ患者で44.2%、インスリンのみ患者で24.0%であった。2007〜2017年では軽減対応率は増加している。社会経済低ステータスは軽減低オッズと関連した。フレイル・CKD・転倒歴・鬱は軽減高オッズと関連した。
評価
リスクイベントが起こった高齢者でもDM薬の再調整がほとんど行われていないことを示すショッキングな結果である。「インスリンは礎石」という観念からか、インスリンのみ患者で再調整率が非常に低いことも注目される。


