COVID-19パンデミックで学齢期の子の体重が増加
Changes in Body Mass Index Among Children and Adolescents During the COVID-19 Pandemic
背景
COVID-19パンデミックでは成人の体重増加が観察されたが、学齢期の子では。Kaiser Permanente Southern California(KPSC)のKoebnickらは、同機構の電子カルテデータを用い、COVID-19前後の5?17歳の子のBMIを評価する後向コホート研究をおこなった(n = 191,509:女性49.6%、平均年齢11.6歳、パンデミック前の平均BMI20.7、アジア太平洋諸島民10%、ヒスパニック系50%、非ヒスパニック系黒人7%、非ヒスパニック系白人25%)。
結論
各年齢層(5?11歳、12?15歳、16?17歳)で、BMI中央値増(1.57、0.91、0.48)、身長調整後平均体重増(2.31 kg、2.31 kg、1.03 kg)、過体重/肥満率増(8.7%、5.2%、3.1%)を確認した。
評価
ショッキングな事態としてメディアで広く報道されている。アメリカでは子供の肥満が1970以後3倍増、また子供の食事の2/3はジャンクフードとされており(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2782866)、COVID-19 はこの傾向に拍車をかけたとみられる。