アメリカの子供の食事の2/3はジャンクフード
Trends in Consumption of Ultraprocessed Foods Among US Youths Aged 2-19 Years, 1999-2018
背景
アメリカでは小児肥満が1970年以後3倍増している。Tufts UniversityのZhangらは、1999〜2000年から2017〜2018年の米国国民健康栄養調査(NHANES)10サイクルに参加した2〜19歳の子供(n=33,795)を対象として、24時間食事リコールデータを用いた連続横断分析を行った。一次アウトカムは、NOVA分類定義による超加工食品の摂取率である。
結論
同期間で、超加工食品の摂取率が61.4%から67.0%に増加した一方、非加工/最小加工食品の摂取率は28.8%から23.5%に減少していた。超加工食品サブグループの摂取率は、冷凍食品は2.2%から11.2%へ、甘いスナック・菓子は10.7%から12.9%に増加したが、砂糖入り飲料は10.8%から5.3%に、加工油脂・調味料・ソースは7.1%から4.0%に減少していた。非ヒスパニック系白人に比して、非ヒスパニック系黒人・メキシコ系アメリカ人で、超加工食品の摂取率が大幅に増加していた。
評価
キッズの食事の2/3はジャンクフード、という形で米メディアに多数採り上げられている。砂糖入り飲料消費がキャンペーンにより激減していることが示すように、流れの逆転は不可能ではないが、貧困・格差の壁がある。