T2DにデュアルGIP/GLP-1受容体作動薬tirzepatide登場:SURPASS
Efficacy and safety of a novel dual GIP and GLP-1 receptor agonist tirzepatide in patients with type 2 diabetes (SURPASS-1): a double-blind, randomised, phase 3 trial
背景
Tirzepatideは、新規デュアルGIP/GLP-1受容体作動薬である。Dallas Diabetes Research Center at Medical CityのRosenstockら(SURPASS-1)は、運動・食事のみ管理不良で注射糖尿病治療未経験の2型糖尿病(T2D)患者478名を対象として、その効果・安全性を検証する 第3相試験を行った。患者を1:1:1:1の割合で5・10・15 mgのtirzepatide注射群(週1回)、とプラセボ群に割り付けた。一次エンドポイントは、ベースライン以後40週でのHbA1cの変化である。
結論
Tirzepatideの一次アウトカム効果を認めた(15 mgで 2.07%)。HbA1c値 6.5%以下達成率も高かった(81〜86% vs. 10%)。有害事象として嘔気・下痢・嘔吐があり、重度低血糖の報告はなかった。
評価
SURPASSは1〜5からなる包括的検討で、2ではsemaglutideへの、3ではinsulin degludecへの、5ではinsulin glargineへの優位を示している。


