2019年に世界の11億人が喫煙
Spatial, temporal, and demographic patterns in prevalence of smoking tobacco use and attributable disease burden in 204 countries and territories, 1990-2019: a systematic analysis from the Global Burden of Disease Study 2019

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Lancet
年月
June 2021
397
開始ページ
2337

背景

世界の疾病負荷の基本的データを持続して発表し続けるGBDコンソーシャのサブグループGBD 2019 Tobacco Collaboratorsは、2019年の喫煙者数が世界で過去最高の11億人に達したと発表した。204の国・地域における1990〜2019年の3625の調査データに基づく推定である。

結論

2019年の世界の喫煙者は11.40億人で、7.41兆本の紙巻タバコを消費した。1990年以降、喫煙率は15歳以上男性で27.5%、女性で37.7%低下したが、人口増により喫煙者総数は1990年の9.90億人から大幅に増加した。2019年の世界の喫煙起因死亡者数は769万人で、男性の死亡の主要なリスク要因であった(男性の死亡の20.2%)。

評価

喫煙者数の上位5国は、中国・インド・インドネシア・米・ロシアである。中国・インドネシアでは喫煙率低下はなく、喫煙率が低下している諸国でも低下速度は鈍化している、という。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)