運動不足はCOVID-19重症化リスク
Physical inactivity is associated with a higher risk for severe COVID-19 outcomes: a study in 48 440 adult patients
背景
肥満など生活習慣病は、COVID19の感染・重症化リスクである。Kaiser Permanente Medical CenterのSallisらは、2018年3月?2020年3月間の運動下バイタルサイン測定値を有し、2020年1月?10月21日間にCOVID-19診断を受けた成人48,440名の自己申告身体活動量分類(常に非活動=週/1-10分・中等量活動=週/11-149分・常にガイドライン順守=週/150+分)に基づき、身体活動とCOVID19診断後の入院・ICU入室・死亡との関連を検討した。
結論
常に運動ガイドラインを順守していた患者と比べ、常に非活動的な患者はCOVID-19による入院(OR 2.26)・ICU入室(OR 1.73)・死亡(OR 2.49)リスクが高く、 中等量活動患者と比べてもリスクは高かった(入院OR 1.20・ICU入室OR 1.10・死亡OR 1.32)。
評価
この関連は、加齢や糖尿病等併存疾患とは独立していた、という。後向観察・自己申告ベース研究だがトップ保険機構の大データで信頼感があり、多数のメディアで報道されている。


