糖尿予備群高齢者のほとんどはDM発症前に死亡するか治る:Johns Hopkins研究
Risk of Progression to Diabetes Among Older Adults With Prediabetes
背景
高齢者は「糖尿病予備群」(pDM)でもT2DMへ進行しない、というデータが現れた。Johns Hopkins Bloomberg School of Public HealthのRooneyらによるもので、ARIC参加高齢者3,412名(平均75.6歳)を対象とした中央値6.5年の追跡解析であり、一次アウトカムはT2DMの発症である。
結論
コホートではpDM有病率は73%であったが、一次アウトカム発生率は4.5%、追跡期間中はDM発生より死亡や寛解の方が多かった。
評価
ユニークな視点を初めて示したJohns Hopkins疫学研究で、メディアでも取り上げられている。「糖尿病予備群」高齢者へのアプローチの再考が必要である。