Medtronicのファジー論理アルゴリズム実装最新ハイブリッド閉ループインスリンポンプシステム
A comparison of two hybrid closed-loop systems in adolescents and young adults with type 1 diabetes (FLAIR): a multicentre, randomised, crossover trial
背景
ファジー論理アルゴリズムを実装した最新ハイブリッド閉ループインスリンポンプシステム(Minimed 670G 4.0 AHCL)は、1型糖尿病(T1D)患者の血糖コントロールを改善するか。International Diabetes CenterのBergenstal(FLAIR)らは、これを検証するクロスオーバーRCTを行った(対照:Minimed 670G 3.0 HCL、n=113)。対象患者は診断後最低1年、インスリンポンプもしくはインスリン注射治療下でHbA1C値7.0-11.0%の14-29歳男女で、12週の介入後に群間クロスオーバーを行い更に12週の介入を行った。複合一次アウトカムは、日中血糖値>180 mg/dLの時間率と24時間中血糖値<54 mg/dLの時間率である。
結論
Minimed 670G 4.0 AHCLシステムのMinimed 670G 3.0 HCLシステムに対する一次アウトカム優位を認めた。日中血糖値>180 mg/dL時間率は37% vs. 34%、24時間中血糖値<54 mg/dL時間率は0.50% vs. 0.46%だった。
評価
Medtronic社のMiniMed 670Gシリーズのファーストバーションは2016年にFDA承認された。順調なバーションアップを続けており、著者らは、このバーションは妊婦などによいのではないか、としている。


