抗アクチビンII 型受容体抗体薬ビマグルマブは肥満・T2D薬に転用できる
Effect of Bimagrumab vs Placebo on Body Fat Mass Among Adults With Type 2 Diabetes and Obesity: A Phase 2 Randomized Clinical Trial
背景
抗アクチビンII型受容体抗体ビマグルマブの肥満・2型糖尿病(T2D)患者への有効性・安全性は。Louisiana State University SystemのHeymsfieldらは、75名の同患者を対象としてこれを検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。一次アウトカムはベースライン48週での総体脂肪量(FM)変化、二次アウトカムは除脂肪量・腹囲・HbA1c値・体重の変化である。
結論
ビマグルマブの一次アウトカム効果を認めた(−20.5% vs. −0.5%)。HbA1c・腹囲 ・体重も低下し、除脂肪量は増加した。安全性は先行研究と同様だった。
評価
骨格筋疾患のために開発され、臨床試験で思いがけなく除脂質・インスリン増感効果が発見されたものである。更なる検討により汎用薬になる可能性をもつ。