犬と飼い主は糖尿病リスクを共有する?:BMJクリスマス研究
The shared risk of diabetes between dog and cat owners and their pets: register based cohort study
背景
今年のBMJクリスマス研究のテーマは「イヌネコと飼い主は糖尿病リスクを共有するか」である。スウェーデンUppsala UniversityのKennedyらは、同国3レジストリとペット保険データに基づき、犬と飼い主208,980ペアおよび猫と飼い主123,566ペアを対象として、飼い主とその犬猫のDMの相関性を検討するコホート研究を行なった。
結論
DM有病犬飼育者のT2D罹患リスク(HR)は1.38で、また飼い主のT2D有病率と犬の有病率も相関していた。しかし、猫ではこのような相関は見られなかった。
評価
これまで犬猫と飼い主のDM共有に関する研究はなかった。しかし、飼い主と犬の肥満の関連性は報告されている(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19545467/)。ネコではこのような関連は報告されていないようである。

