抗TNFα抗体薬ゴリムマブは若年T1D患者に有望:T1GER
Golimumab and Beta-Cell Function in Youth with New-Onset Type 1 Diabetes
背景
抗TNFα抗体薬ゴリムマブは、1型糖尿病(T1D)に有効か。Jacobs School of Medicine and Biomedical SciencesのQuattrinら(T1GER)は、新規T1D診断児童・青年患者82名を対象としてこれを検証する第2相多施設DBRCTを行なった(対照:プラセボ)。一次アウトカムは、52週における4時間混合食負荷試験(MMTT)での4時間C-ペプチド濃度AUCである。
結論
ゴリムマブの一次アウトカム効果を認めた(0.64 pmol/mL vs. 0.43 pmol/mL)。両群での血糖コントロールは良好で、糖化ヘモグロビン値に有意差はなかった。インスリン使用はゴリムマブ群の方が少なく、同群の43%で部分寛解反応がみられた。低血糖イベント発生数に群間差はなかった。
評価
すでに自己免疫疾患小児に使われている薬である。本格承認は患者数を増やしたP3結果を待つものとみられるが、有望である。