うつ合併DMに協調ケア介入
Effect of a Collaborative Care Model on Depressive Symptoms and Glycated Hemoglobin, Blood Pressure, and Serum Cholesterol Among Patients With Depression and Diabetes in India: The INDEPENDENT Randomized Clinical Trial
背景
糖尿病(DM)ととうつの合併・併存は増加している。Emory UniversityのAliら(INDEPENDENT)は、2型糖尿病(T2DM)患者404名を対象に、インドで開発されたうつ病・DM合併患者に対する協調ケアモデルの効果を検証するRCTを行った(対照:通常ケア)。介入群は、非医師コーディネーターから12ヶ月の自己管理サポート等を受け、また医療チーム間の協調が図られた。一次アウトカムは、24ヶ月での以下の指標の群間差である:うつ症状評価(SCL-20)スコア(0〜4)の50%以上低下;HbA1cの少なくとも0.5%ポイント減少;SBPの少なくとも5 mmHg低下;LDLの少なくとも10 mg/dLの低減。
結論
協調ケア介入の一次アウトカム効果を認めた(71.6% vs. 57.4%)。介入群は対照群より心血管系イベント/入院・脳卒中・死亡が少なかったが、重度低血糖が多かった。
評価
NIMH等米の主要施設がバックアップした企画をインド大都市の多施設が実施した、という新型RCTである。通常のDM治療の中に最小変形でうつ病治療を織り込んでいくというモデルだが、実際の細部を他国で再現するのは難しそうである。


