Gravitostat:新しい減量理論の基礎?
Increased weight loading reduces body weight and body fat in obese subjects - A proof of concept randomized clinical trial
背景
体脂肪量・体重の恒常化因子としてレプチンが重視されてきたが、重量負荷に呼応した恒常化機構(gravitostat)の存在を示す動物実験がある。この仮説の提唱者であるスウェーデンUniversity of GothenburgのOhlssonらは、軽度肥満患者72名を対象として、ヒトにおけるこの機構の存在を検証するRCTを行なった。患者を高重量負荷(体重の11%)群と軽重量負荷(体重の1%)群に割り付け、各群とも重量ベストを3週間、1日8時間着用した。一次アウトカムは体重変化である。
結論
高重量負荷群は低重量負荷群と比べ大きな体重減があった(平均差−1.37%)。また体脂肪量も同様に低下した(−4.04%)が、除脂肪体重に変化はなかった(0.43%)。
評価
この仮説は2018PNASに発表されており(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29279372)、著者らは新しい減量戦略の理論的基礎となるとしている。


