T1D小児患者への治療導入は日帰りで
Assessment of a Day Hospital Management Program for Children With Type 1 Diabetes
背景
1型糖尿病(T1D)新規診断小児患者を入院させず外来管理する流れがある。University of CincinnatiのLawsonらは、日帰りプログラム参加患者96名と入院管理患者196名を対象とする後向解析を行った。一次アウトカムは、平均滞在日数・患者支払い費用・保険適用率である。
結論
日帰りDMプログラム患者は、平均院内滞在時間が46時間から14時間に低下し、1日平均費用は24,103ドルと比べて2,800ドルと低く、1年目での患者請求額の全累積低下は210万ドル以上だった。また保険の払い戻し率は52%から72%に増加し、払い戻し拒否は80%から0%に低下した。
評価
同等の結果はすでに2013年にも報告されており(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23587308)、費用問題の大きいアメリカの主流は日帰り導入になるとみられる。著者らは、帰宅できる安心感からか、子供たちのDM教育もうまくいったと報告している。

