小児でT1Dをスクリーニング検査?
Yield of a Public Health Screening of Children for Islet Autoantibodies in Bavaria, Germany

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
January 2020
323
開始ページ
339

背景

1型糖尿病(T1D)のスクリーニング検査は有益か。ドイツGerman Research Center for Environmental HealthのZieglerらは、2015〜2019年にバイエルンで行われた90,632名(年齢中央値3.1歳)に対する膵島自己抗体のスクリーニング検査の結果を発表している。一次アウトカムはT1D(2つ以上の膵島自己抗体陽性)であり、ステージ1(血糖値正常)・ステージ2(血糖値異常)・ステージ3(臨床的糖尿病)に分類した。

結論

一次アウトカムは0.31%に生起し、ステージ1・2・3は各0.22%・0.02%・0.03%であった。T1D患者がステージ3に進展する累積リスクは、3年で24.9%であった。2名が糖尿病性ケトアシドーシスを発症した。

評価

TeplizumabによるT1D発症遅延戦略(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1902226)と関連する研究で、スクリーニング導入の基礎データを提供した。コストベネフィットに関しては言及されていない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)