T2D予防のためのモバイルメッセージングの大規模RCT、パイロット試験を再現できず
A pragmatic and scalable strategy using mobile technology to promote sustained lifestyle changes to prevent type 2 diabetes in India and the UK: a randomised controlled trial
背景
モバイルによるショートメッセージサービス(SMS)は境界型糖尿病患者の生活スタイル改善に有効か。インドIndia Diabetes Research FoundationのRamachandranらは、インドとイギリスでこれを検証するRCTを行った(対照:初期のアドバイスのみ、n=2,062)。介入群は週に2、3回のSMSを受け取った。一次アウトカムは、2型糖尿病への進展である。
結論
2年のフォローアップで、SMS介入の一次アウトカム効果を認めなかった。二次アウトカム(血圧等)にも群間差はなかった。
評価
SMSは禁煙に効果がある、というメタアナリシスがある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4893152/)。このグループはインドでのパイロット試験で有望結果を出したが(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2213858713700676)が、2文化圏で十分な規模で行われたこのRCTではその結果を再現することができなかった。


