DM治療個別化ガイドラインは個別高齢患者にほとんど理解されていない
Patient Perceptions of Diabetes Guideline Frameworks for Individualizing Glycemic Targets
背景
糖尿病ガイドラインは特に高齢者への治療が個別化されるべきことを推奨しているが、患者に理解されているのか。Johns Hopkins UniversityのSchoenbornらは、全米代表的オンラインパネル(65歳以上のT2D患者計1,364名)を招待・調査した(60.0%が調査を完了)。
結論
DM薬追加時に考慮すべき重要7因子の理解者は、45.6%〜62.8%だった。他方、DM薬中止時でのこれら因子の理解者は8.4%〜37.7%に過ぎなかった。 現在のガイドラインに反し、ほとんどの患者は罹病期間がより長く(60.1%)、合併症がより多く(75.6%)、他の健康健康障害が多いほど(67.5%)、治療はアグレッシブであるべき、と考えていた。
評価
個人のための治療のガイドラインがほとんどの個別高齢患者で理解されていない、という衝撃的な内容で、メディアにも取り上げられている。著者らは、現在のガイドラインには直感性が欠けている、と指摘している。