若年時にBMI 30以上の女性はT2D発症リスクが7倍
Age of obesity onset, cumulative obesity exposure over early adulthood and risk of type 2 diabetes
背景
肥満の発症年齢や肥満への累積暴露は、2型糖尿病(T2D)発症リスクとどのように関連するか。Indiana UniversityのLuoらは、1996年のAustralian Longitudinal Study on Women’s Health(ALSWH)参加女性をベースライン(18〜23歳)から最長19年間追跡し、肥満の発症年齢・累積年数とT2D発症の関連を解析した(n=11,192)。
結論
平均16年の追跡期間中、1.5%がT2Dを発症した。若年ベースライン時のBMIは、T2D発症リスクと正に関連した。肥満発症年齢はT2Dリスクと負に(1年ごとにHR:0.87)、肥満年数はT2Dリスクと正に関連した(p<0.0001)。
評価
十分な長さと規模をもつ調査で、若年時BMI 30以上の女性のT2D発症リスクが実に7倍である、とした。ALSWHデータは、若年時の体重増加予防の重要性を明示している(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17351279)。