食品の栄養表示に運動アドバイス(PACE)をつけると
Effects of physical activity calorie equivalent food labelling to reduce food selection and consumption: systematic review and meta-analysis of randomised controlled studies
背景
食品栄養表示に運動量アドバイスをつけることで食行動は改善するか。英国Loughborough UniversityのDaleyらは、食品のカロリーの消費に必要な身体活動量と種類を表示するphysical activity calorie equivalent(PACE)ラベルの消費者食行動への影響を検証した15 RCTの系統レビュー・メタ解析を行った。
結論
食品・飲料へのPACE表示は、無表示と比して低カロリーが選択された(WMD:−64.9kcal、p=0.009、n=4,606)。参加者にPACE食品表示を提示すると、無表示と比べて摂取カロリーが少なくなった(WMD:−80.4kcal、p=0.005、n=486)。
評価
食品のカロリー表示が一部行われているが、無効という研究がある(https://www.ajpmonline.org/article/S0749-3797(10)00612-4/abstract)。このメタ解析は英RSPHが支持しているPACE表示導入方針の可否を検討する基礎研究で、一定の効果を示唆した。ただし、実店舗環境での研究はほとんどなかったという。メディアにも多数取り上げられているが、「Horrible Idea」という反応もある(https://www.yahoo.com/lifestyle/putting-exercise-suggestions-food-labels-220000037.html)。


