地中海食へのアドヒアランスをサポートする
Effect of a Nutritional and Behavioral Intervention on Energy-Reduced Mediterranean Diet Adherence Among Patients With Metabolic Syndrome: Interim Analysis of the PREDIMED-Plus Randomized Clinical Trial
背景
PREDIMEDはスペインの国家事業的食事RCTで、地中海食の有益性を示すランドマーク研究となった。同国Centro de Investigacion Biomedica en Red(CIBER)のSayon-Oreaらは、その後続試験PREDIMED-Plusを行い、地中海食アドヒアランスへの行動サポート(栄養教育・身体活動教育)の効果を検証した(n=6,874)。メタボリック症候群診断患者(心血管疾患なし)をサポート介入群と非介入群に割り付け、地中海食を摂らせた(全参加者にエクストラバージンオイルとナッツを無料提供)。一次アウトカムは、12か月時点でのer-MedDiet scoreによるアドヒアランス変化である。
結論
サポート介入の一次アウトカム効果を認めた(介入群:+4.7 vs. 対照群:+2.5)。
評価
この試験では、介入群はカロリー制限を行う一方対照群はカロリー制限を行っていない。「難事であったがアドヒアランスを上げられた」ということだが、サポートの効果でなく課題の難しさで本人のやる気が向上した、という解釈も可能である。PREDIMEDらしく大規模であり、著者らは、ここでの結果は中間結果であり5年結果がメジャーとなる、としている。サポートのMetSへの効果もそこで明らかになろう。