日本ではラーメン店が多い地域ほど脳卒中死亡が多い:自治医大研究
Ramen restaurant prevalence is associated with stroke mortality in Japan: an ecological study
背景
ラーメン店の地域密度と脳卒中因死亡の間に関係がある、というユニークな研究が発表された。日本Jichi Medical University School of Medicine(自治医科大学)のMatsuzonoらによるもので、NTTデータベース登録の各都道府県別ラーメン店・ファストフード店・フレンチ/イタリアンレストラン・うどん/蕎麦屋の店舗数と2017年の国民保険データによる年齢・性別調整後脳卒中原因死亡・急性心筋梗塞因死亡発生の関連を検討した。
結論
多様な食店舗中、ラーメン店の地域数(prevalence)のみが男女とも地域脳卒中因死亡数と有意に正に関連した(r>0.5)。ラーメン店舗の地域数と心筋梗塞因死亡数との間には関連がなかった。
評価
店舗数は地域住民の嗜好を反映しており、このような関連はありえる。また、ファストフード店密度と心血管因死リスクが関連する、とした中英共同研究もある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29802148)。著者らは、「麺ならそばの方がよいのでは」と示唆している。