ビタミンDによるT2D予防試験(D2d)失敗
Vitamin D Supplementation and Prevention of Type 2 Diabetes
背景
血中ビタミンD(VD)値低値が2型糖尿病(T2D)リスクと関連するというデータがある。Tufts Medical CenterのPittasら(D2d)は、T2D高リスク者を対象として、VD補給(4000 IU/日)のT2D発症予防効果を検証するRCTを行った(対照:placebo、n=2,423)。一次アウトカムはT2D新規発症である。
結論
追跡期間中央値2.5年で、一次アウトカムに群間有意差はなかった。25ヒドロキシビタミンDレベルは補給群で上昇した。
評価
2018日本の96名を対象とするRCTでは、1年間のVD補完でFBSが下がりインスリン抵抗性が軽減した、としている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27865354)。


