脳梗塞急性期高血糖患者へのアグレッシブ血糖コントロールは無益
Intensive vs Standard Treatment of Hyperglycemia and Functional Outcome in Patients With Acute Ischemic Stroke: The SHINE Randomized Clinical Trial
背景
急性虚血性脳卒中時の高血糖はアグレッシブに治療すべきか。University of VirginiaのJohnstonら(SHINE)は、コンピューターを用いた持続インスリン静注を行う集中治療(n=581、目標血糖値80-130 mg/dL)とインスリンスライディングスケールを用いたインスリン皮下注射を行う標準治療(n=570、目標血糖値80-179 mg/dL)の有効性・安全性を比較するRCTを行った。一次有効性アウトカムは90日時点でのmRSスコア良好アウトカムであり、発症時重症度で調整した。
結論
両治療に一次有効性アウトカム差はなかった。治療中平均血糖値は集中治療群で118 mg/dL、標準治療群で179 mg/dLであった。低血糖その他の有害事象による治療中止は、集中治療群が多く(11.2% vs. 3.2%)、重症低血糖は集中治療群にのみ見られた。
評価
決定的エビデンスがないままペンディングだった問題に対するNIH肝いりのRCTである。結論的といえよう。