デュラグルチドのREWIND試験、腎アウトカム効果も示す
Dulaglutide and renal outcomes in type 2 diabetes: an exploratory analysis of the REWIND randomised, placebo-controlled trial
背景
REWINDは、GLP-1受容体作動薬デュラグルチドの2型糖尿病(T2D)患者への心血管リスク低減効果を示した。同試験のGersteinら(カナダMcMaster University)は、その腎アウトカム効果の分析結果を発表している。腎アウトカムの定義は、新規マクロアルブミン尿症(UACR >33.9 mg/mmol)・ eGFR 30%以上低下・慢性腎代替療法である。
結論
フォローアップ中央値5.4年で、デュラグルチドの腎アウトカム効果を認めた(HR:0.85)。最も明確な効果はUACR(HR:0.77)にあり、他の2アウトカムへの効果は有意ではなかった。
評価
心血管一次アウトカム効果に加え(https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(19)31149-3/fulltext)、腎効果も示して有用性を確立した。マクロアルブミン尿症への効果はクラス効果のようである。