T2Dインド人への生活習慣介入の効果はヨーロッパ人と違うのか
Effects of dietary and physical activity interventions on the risk of type 2 diabetes in South Asians: meta-analysis of individual participant data from randomised controlled trials
背景
南アジア人はヨーロッパ人より2型糖尿病(T2D)発症リスクもT2D関連疾患死亡リスクも高いが、生活習慣介入の効果は大きい、という報告がある。ノルウェーUniversity of OsloのJenumらは、両地域の参加者を対象として生活習慣介入の効果を検証した6 RCTの患者レベルメタ解析を行った(n=1,816)。一次アウトカムは2型糖尿病発症のHRである。
結論
エビデンスの質は中等度であった。生活習慣介入の一次アウトカム効果を認め(HR:0.65)、これには地域差はなかった。ヨーロッパ人とインド人の差は体重減でのみであった。
評価
T2Dにおけるアジア人と欧米人との差は重要な問題で、感受性遺伝子や薬効差が検討されているが、このメタ解析では生活習慣介入の効果には地域有意差はなかった。