低栄養入院患者への個人化栄養サポートは臨床アウトカムを改善する
Individualised nutritional support in medical inpatients at nutritional risk: a randomised clinical trial

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Lancet
年月
June 2019
393
開始ページ
2312

背景

ガイドラインは低栄養リスクのある入院患者への栄養サポートを推奨しているが、堅固なエビデンスがない。スイスUniversity Department of Medicine, Kantonsspital AarauのSchuetzら(EFFORT)は、同リスクのある入院患者を対象として、個人化した栄養サポートの効果を検証するRCTを行った(対照:標準栄養、n=2,088)。一次エンドポイントは、全死因死亡・主要合併症・functional status低下である。

結論

個人化栄養サポート介入の一次アウトカム効果を認めた(aOR:0.79)。副作用はなかった。

評価

低栄養の改善が臨床アウトカムを改善することは当然のようにみえるが、「有意差はなかった」としたRCTもある(https://doi.org/10.1016/j.clnu.2015.12.010)。ここでの研究はテーラーメイド栄養処方の有効性を確認したものである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)