超加工食品摂取は心血管疾患リスクを増す
Ultra-processed food intake and risk of cardiovascular disease: prospective cohort study (NutriNet-Sante)
背景
超加工食品の摂取は代謝異常や肥満と関連することが示されているが、心血管に関してはどうか。フランスUniversity of Paris 13のSrourらは、2009〜2018年の同国NutriNet-Santeコホート18歳以上105,159名を対象として、これを検討する前向コホート研究を行なった。対象者摂食データは24時間食事記録により集計され、NOVA食品分類によりカテゴライズされた食品目3,300の習慣的な摂取を算出するようにデザインされた。一次アウトカムは、超加工食品の摂取と心血管疾患・冠状動脈性心疾患・脳血管疾患の全体的リスクの関連である。
結論
超加工食品摂取の10%増加は、有意に全心血管疾患(HR:1.12)・冠動脈性心疾患(HR:1.13)・脳血管疾患(HR:1.11)の高リスクと関連した。
評価
同大規模コホートでは癌(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29444771)との関連も認められている。BMJは超加工食品が全死因死亡リスクを増す、としたSUNコホート研究結果も同時掲載しており(https://www.bmj.com/content/365/bmj.l1949)、公共政策レベルの問題になってきた。


