小児期過体重・肥満との関連はLGAの方が母体DMより強い
Association between maternal diabetes, being large for gestational age and breast-feeding on being overweight or obese in childhood
背景
小児の過体重・肥満は、どのように妊娠糖尿病(GDM)・在胎不当過大(LGA)・母乳栄養と関連しているのか。カナダUniversity of AlbertaのKaulは、同国81,226名の児童の予防接種時データと在胎時・出生後の母児の入院・外来・出生登録データとを関連づける9年間追跡研究を行った。
結論
児童期における過体重・肥満のリスクはGDMよりもLGAの方が高く(attributable risk per cent:16.0% vs. 39.4%)、それらが合併した時に最大となった(50.1%)。他方、大多数の児童で母乳栄養は過体重・肥満低リスクと関連していたが、この関連はGDM母のLGA児では無効となった。
評価
関心の高い問題で様々な角度からレビューされているが(https://www.karger.com/Article/FullText/371628)、このカナダの大規模追跡研究は、母体のDMより児自身のLGAの方が直接的に小児期肥満と強く関連する、という分かりやすい結果を出した。


