電子タバコは禁煙に有効
A Randomized Trial of E-Cigarettes versus Nicotine-Replacement Therapy
背景
電子タバコの禁煙有効性は確実に検証されなければならない。英Queen Mary University of LondonのPrzuljらは、U.K. National Health Serviceの禁煙サービスを利用している成人886名を対象とするRCTを行った。参加者を3ヶ月間のニコチン代替製品使用群と電子タバコスターターパック使用群に割り付け、両群に週一回の行動療法を最低4週間行った。一次アウトカムは、禁煙の1年間持続である。
結論
電子タバコの一次アウトカム有効性が示された(禁煙率:18.0% vs. 9.9%[RR:1.83])。52週時点で電子タバコ群では咳・痰の訴えが劇的に減った。喘息や息切れは両群間に有意差はなかった。行動療法を組み合わせると、電子タバコはニコチン代替療法よりも禁煙に有効である。
評価
電子タバコの禁煙効果を示す研究は多いが、ここでの有効率はかなり高いようである。電子タバコは長期健康効果が未定であるばかりでなく、ティーンのための「本格喫煙入門」効果が大きな問題となってきている(https://www.reuters.com/article/us-usa-vaping-flavors/fda-to-ban-flavored-e-cigarettes-at-u-s-convenience-stores-idUSKCN1NK26T)。


