糖尿病性腎症の家族性を確認
The Familiality of Rapid Renal Decline in Diabetes
背景
糖尿病性腎症の進行には遺伝子基盤があるのではないかという仮説がある。University of UtahのFrodshamらは、同センター受診患者15,612名の腎機能検査長期データと、同州人口データベースに基づく系図記録との関連を解析した。
結論
急速な腎機能低下の見られるDM患者集団(13.6%)と急速腎機能低下に関する51高リスク家系(メンバーサイズ:1,450〜24,501名)を特定した。家族性分析により、急速腎機能低下患者が高リスク家系に集中し、一親等内近親者でリスクが増加することが示された。
評価
重要な仮説であり、NIHによるGWASケースコントロール研究FINDはすでにいくつかのSNPを特定している(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4549309/)。ユタ州の住民は家系が明確であり、家族性の存在を再確認した。


