小児NAFLD患者にローシュガー食介入
Effect of a Low Free Sugar Diet vs Usual Diet on Nonalcoholic Fatty Liver Disease in Adolescent Boys: A Randomized Clinical Trial
背景
アメリカで小児NAFLDが増えており、ガイドラインはローシュガー健康食を推奨しているが、ハードエビデンスがない。University of CaliforniaのSchwimmerらは、40名の小児NAFLD患者を対象としてローシュガー介入(8週間の低砂糖食[1日のカロリーの3%未満])の効果を検証するRCTを行った(対照:放任)。一次アウトカムは、MRIによる肝硬変の度合い(4%以上)である。
結論
ローシュガー介入の一次アウトカム効果を認めた(平均差:−6.23%)。ALTや食事アドヒアランス等の二次アウトカムにも有意差があった。治療関連有害事象はなかった。
評価
特定の食事を押し付けたのでなく、電話でのカウンセリングによりローシュガー食の習慣を獲得させた、という介入である。.重要な問題に対する有望な結果だが小規模・短期であり、仮説生成的パイロット試験、あるいは常識的推奨への一定のエビデンス提供とみなされる。


