小児NAFLD患者にローシュガー食介入
Effect of a Low Free Sugar Diet vs Usual Diet on Nonalcoholic Fatty Liver Disease in Adolescent Boys: A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
January 2019
321
開始ページ
256

背景

アメリカで小児NAFLDが増えており、ガイドラインはローシュガー健康食を推奨しているが、ハードエビデンスがない。University of CaliforniaのSchwimmerらは、40名の小児NAFLD患者を対象としてローシュガー介入(8週間の低砂糖食[1日のカロリーの3%未満])の効果を検証するRCTを行った(対照:放任)。一次アウトカムは、MRIによる肝硬変の度合い(4%以上)である。

結論

ローシュガー介入の一次アウトカム効果を認めた(平均差:−6.23%)。ALTや食事アドヒアランス等の二次アウトカムにも有意差があった。治療関連有害事象はなかった。

評価

特定の食事を押し付けたのでなく、電話でのカウンセリングによりローシュガー食の習慣を獲得させた、という介入である。.重要な問題に対する有望な結果だが小規模・短期であり、仮説生成的パイロット試験、あるいは常識的推奨への一定のエビデンス提供とみなされる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)