Novo Nordisk A/S、経口インスリンI338の製品化を断念
Efficacy and safety of oral basal insulin versus subcutaneous insulin glargine in type 2 diabetes: a randomised, double-blind, phase 2 trial

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Lancet Diabetes & Endocrinology
年月
January 2019
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開始ページ
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背景

門脈経路で循環に入る経口インスリンの臨床化が期待されており、I338(長時間作用型基礎インスリンのアシル化アナログ錠剤)はそのひとつである。デンマークNovo Nordisk A/SのHalbergらは、T2D患者50名を対象として行われたその第II相RCT結果を報告している(対照:皮下注インスリングラルギン)。一次エンドポイントは、8週時点での空腹時血糖である。

結論

I338と対照とはともに無差異の一次アウトカム有効性があった。安全性にも問題はないとみられる。

評価

有効とみられるが利潤が見込めないので製品化しない、と結論した珍しい論文である。技術的ブレークスルーが要るようである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)