小児肥満と大腿骨頭滑り症との関連はおそらく因果的
Childhood Obesity and Slipped Capital Femoral Epiphysis

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Pediatrics
年月
November 2018
142
開始ページ
e20181067

背景

大腿骨頭滑り症(SCFE)と小児肥満との関連を示唆する報告がある。英University of LiverpoolのPerryらは、スコットランドにおける全入院データ・全小学校入学時検診データを用いてこの関連を検討するート研究を実施した(n=597,017)。

結論

5/6歳児のBMIとSCFEとの間には強い用量作用関係があり、BMI zスコア1増ごとにSCFEリスクは1.7倍増した。また、5/6歳の肥満児のSCFEリスクは通常BMI児の5.9倍であり、11/12歳の肥満児のSCFEリスクは通常BMI児の17.0倍であった。

評価

この関連を示唆してきた研究の集大成的コホート研究である。著者らは、時間的関係・用量作用曲線等からこの関連が因果的であることを主張している。

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取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)