小児肥満と大腿骨頭滑り症との関連はおそらく因果的
Childhood Obesity and Slipped Capital Femoral Epiphysis
背景
大腿骨頭滑り症(SCFE)と小児肥満との関連を示唆する報告がある。英University of LiverpoolのPerryらは、スコットランドにおける全入院データ・全小学校入学時検診データを用いてこの関連を検討するート研究を実施した(n=597,017)。
結論
5/6歳児のBMIとSCFEとの間には強い用量作用関係があり、BMI zスコア1増ごとにSCFEリスクは1.7倍増した。また、5/6歳の肥満児のSCFEリスクは通常BMI児の5.9倍であり、11/12歳の肥満児のSCFEリスクは通常BMI児の17.0倍であった。
評価
この関連を示唆してきた研究の集大成的コホート研究である。著者らは、時間的関係・用量作用曲線等からこの関連が因果的であることを主張している。


