T2D患者の運動は午後がよい?
Afternoon exercise is more efficacious than morning exercise at improving blood glucose levels in individuals with type 2 diabetes: a randomised crossover trial

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Diabetologia
年月
November 2018
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開始ページ
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背景

2型糖尿病(T2D)患者に必須の運動に最適時間帯はあるのか。スウェーデンKarolinska InstitutetのWallberg-Henrikssonらは、12名の患者を対象として午前と午後の高強度インターバルトレーニング(HIIT)の有効性を比較するランダム化クロスオーバー研究を行った。

結論

午前のHIITでは、開始前(6.4±0.3 mmol/l)や午後のHIIT(6.2±0.3 mmol/l)より血糖値が上昇した(6.9±0.4 mmol/l)。反対に、午後のHIITではトレーニング開始前・午前HIITに比較して血糖値が下がった。午後HIITではTSHが上昇、T4が減少していた一方、午前NIITではTSH上昇にT4変化が伴っていなかった。

評価

リアルワールドでこの問題を検討した最初の研究で、面白い結果を出した。対象者が少なく、データには非有意な部分もみられている。実践的に重要な仮説を生成した端緒論文とみなされる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)